9月

  • 09月26日 球技の練習法に「多球練習」というものがあります。
    同じパターンで大量に反復させ、身体に染みこませる方法です。
    田中塾のプリントが大量なのはその効果を狙っています。
    他人や教師が問題を解くのを見ているだけでは、学力にはなりません。
    自分の手と頭を使って、繰り返し解かせます。
    本番に強くなるためには合理的です。

    09月27日 元気がないF君からの話によると、ひどく母親に叱られたそうです。
    困ったことに何で叱られたのか、どのようにすればよいのかを納得できていません。
    「しっかりしなさい」「大人になりなさい」「素直になりなさい」など、子供を抽象的な言葉でしつける効果は薄いと思います。
    「勉強しなさい」も同様です。
    何をしていいかわからないでしょう。
    論理的に具体的に忠告するようにしています。

    09月28日 受験生のM君は肩に力が入りすぎているようです。
    合格するために全教科完璧を目指しています。
    まだまだ長丁場ですからリラックスして心の余裕も必要です。
    受験は同じレベルの子達と競い合います。
    1~2の得意教科があればいいのです。

    09月29日 算数では作図を大事にしています。
    三角定規、分度器やコンパスなどを器用に操れるようになることによって、直観的に図形を把握する訓練をしています。

    09月30日 社会のテストに「時事問題」が出題される場合があります。
    ここ1ヶ月のニュースや事件などをまとめた文章を用意しています。

    10月01日 お休みです。

    10月02日 苦手な数学を何とかしたいと入塾してきたのはD君です。
    原因は「雑」であるということです。
    これまでの学習法や性格や幼さによりますから、修正には時間がかかります。
    本人でも読めないほど字が汚いことを気がつかせ、修正する気を起こさせることから始めます。

    10月03日 テスト勉強といえば、漢字や英単語の練習しかできないのはF君です。
    それらは日常の中で処理しなければならない作業です。
    Kさんは計画的に学習できるようになりました。
    試験前には、理解が不十分なワークなどの問題をもう一度確認することによって定着させています。

    10月04日 定期試験前日に、学校の先生からあるプリントを出されました。
    敏感な子供は「ここから出題されるに違いない」と必死に暗記しています。
    単元を理解していないにもかかわらず、瞬間の暗記力で評価が定まります。
    R君は、このようなテストは苦手です。

    10月05日 中3のこの時期には毎週テストがあります。
    「英検」「数検」「中間テスト」「会場テスト」「確認テスト」などです。
    各々に力を傾けて欲しいのですが、多忙により神経質になっている子どもには、優先順位をつける必要もあります。

    10月06日 受験の季節が到来してきます。
    受験生の中には早くも、自分の志望校を下げようと思っている子供がいます。
    そのような子たちに共通しているのは、「勉強をしていないので不安だ」ということです。
    努力もしていないのに、心配ばかりしています。
    安心感を得ようとして、このままで合格するだろう学校に志望を切り替えていくわけです。
    その繰り返しが進むと、さらに志望校を下げることになります。

    10月07日 Eさんの家庭学習の時間が増えてきたようです。
    着実に学力が身に付き、充実感と安心感を持てるようになりました。
    対照的にW君は、受験校の推薦基準や合格最低点などの情報を、気にしすぎているようです。

    10月08日 お休みです。

    10月09日 祭日ですが始業時間を早めて平常授業をしました。

    10月10日 Bさんが、中間テストの問題を持ってきました。
    「前日やった文章題が出たでしょう。」
    「間違えました。」
    「練習した漢字がでてよかったね。」
    「忘れてしまいました。」
    Bさんは中間テストのために一生懸命勉強していました。
    時間もたっぷりかけたつもりです。
    しかし、なかなか結果が出ません。
    自信をなくさないように励ましながら、次のテストに気持ちを切り替える指導をします。

    10月11日 読解力とアルファベットの予習とローマ字の習得、いわば「一挙三得」を狙って、D君にローマ字長文「姥捨て山」を読ませています。
    ストーリーがわかるようになるとスイスイ進むのですが、まだ「え」→「へ」、「お」→「を」の変換が未熟です。

    10月12日 勉強をしているR君の顔つきが、優しくなってきました。
    「学校の授業が分からないようです。」と親御さんは心配され、それが入塾の動機になったのですが、最近では、その心配が薄れ、自信につながっているようです。

    10月13日 S君は古文を苦手なのを気にしていますが、現在の教育課程では古文を読めるようになるのは不可能に近いことです。
    日本語ではなく外国語として学習するように指導しました。
    自分で問題集を選んで家庭学習しているようです。塾では現代語訳の練習を始めました。

    10月14日 Nさんの様子がいつもとは違っていました。学校でいやなことがあったのかもしれません。予定を変えて、今日はNさんの得意なところを復習して、たくさん褒めてあげました。帰り際にはいつもの笑顔が戻ったようでした。

    10月15日 お休みでした。

    10月16日 先月中3に行った会場テストの結果が帰ってきましたので、子ども達に渡しました。
    非常に良くできている子と力を出し切れてない子がいました。
    受験する高校を選択する際に、判断材料とするテストは3つあります。
    学校の中間・期末テスト、実力テスト、そして、会場テストです。
    各テストで同じような結果を出してくれる子の進路は、比較的決めやすいのですが、それぞれの結果に波がある子はそうもいきません。
    中間・期末テストが良い子は、普段の学校の授業に真剣に取り組み、テスト前の勉強で集中できる子です。
    実力テストが得意な子は、家庭学習がしっかりとできていて、自分で1,2年の復習をこなせる子です。
    会場テストで点数をとれる子は、ここ一番に強く、時間内に答を見つけだす総合力を持った器用な子です。
    本番の結果は、ほぼ会場テストの結果と等しくなります。

    10月17日 中学校などで、受験する学校を決める三者面談が行われる時期です。
    毎年、面談で、「おまえは、××高校しか受からない」と言われる場合があります。
    「だから、がんばらなければいけないよ」という学校の先生のお考えもあるかもしれませんが、そういう一言にひどく傷つき不安になる子どもや親御さんもいます。

    10月18日 いじめや自殺の問題が頻繁に報道されています。授業がわからないまま教室にじっと座らせておくことは、構造的ないじめだと考えています。J君は長期間じっと我慢してきました。最近は少しずつ理解できるようになり、学校授業が耐える時間から学ぶ時間に改善されてきています。

    10月19日 何十年も人生を歩んできた大人からみると、今だけのことしか考えない子供をもどかしく感じることがあります。
    将来の子供に良かれと忠告するのですが、聞く耳はありません。
    子供には時間の概念がないので、明日、あさってと続く未来を想像できません。
    将来を真剣に考えられるようになることは、大人への一歩だと思います。

    10月20日 例年通り田中はインフルエンザの予防接種を受けてきました。
    効果は70%だそうです。
    たとえ罹ったとしても軽くて済むようです。
    今まで罹ったことがない子供でも受験の疲労やストレスで患いやすくなりますので、受験生には接種を勧めています。

    10月21日 学習面において有利に働く資質は「素直」さです。
    「素直」な子は、周りの友達や大人たちから真摯に教えられるという機会を与えられます。
    逆に、能力がありながらも「素直」になれない子供は、結局は損をするように思われます。

    10月22日 お休みです。

    10月23日 国語ができるかどうかは、現在の地力だと思います。
    いくら予想問題や教科書の準拠問題を勉強しても、他の科目と比べて効果はありません。
    学校の国語の先生が、その作品に対して独自の解釈をしている場合は、特にそうです。
    大事なのは授業をしっかり聞くこと。
    そして、ふだんの生活の中で、語彙を増やすような努力をすることです。

    10月24日 田中先生を手伝うDより。
    「先日、TBSの就職活動支援のイベントのようなものがあり、興味本位で行ってきました。
    テレビ局の仕事とはどんなものなのか。
    中学生くらいの時に、「ADっていいな~」といっていたことがありましたが、ADが実際どんな事をするのかも分からずに、そんな事を言っていたことを思い出しました。
    そこでは今年入社したアナウンサー二人と、はなまるマーケットでおなじみの海保アナウンサーが司会をしてくれました。
    また制作・映像・スポーツ・アナウンサー・情報など様々な分野があり、それぞれ優秀なプロデューサーの方が来て、どんな仕事をしているのかというお話と、学生の質問に答えるといった具合で、二時間半があっという間に過ぎてしまいました。
    この人達がいなければ、私たちが見ているテレビに流れている映像を見ることができなくて、またテレビだけでなく映画も見られないのかと思うとすごいイベントに参加できたなと思いました。
    また、その方達の学生時代のお話なども聞けて、とてもいい時間を過ごせたなと思いました。」

    10月25日 「一を知って十を知る」という慣用句があります。
    残念ながらE君は「十を知って十を知る」子供です。
    答案用紙を見ると習ったところはできるのですが、未知の問題を解く応用力が不足しています。
    しかし、田中はE君の努力をきちんと見ていますよ。