10月

  • 10月26日 いじめによる自殺の報を耳にするたびに悲痛な気持ちがします。
    塾の中でも子供と対話する機会を大事にしています。
    命の価値とは何か、正当防衛は許されるか、大人社会の縮図であるのかなどです。
    A君の意見は「自殺する勇気って凄いです。それさえあれば何だってできると思います」。

    10月27日 「田中塾にすっかり任せて安心しています」とお褒めの言葉を親御さんからいただくとうれしく思います。
    さらに学力を向上させるために、家庭学習の必要性をお話ししています。
    塾の宿題は記憶として定着するために、塾へ行く直前に短時間でやらないこと、塾のない日に家庭でテーマを見つけて家庭学習をさせること、などです。

    10月28日 Jさんは、時々お母さんと宿題をします。
    親御さんの中には「先生と教え方か違うと、子供が混乱するので困っています。」と心配されているようですが、一つの問題に対していろいろなやり方を受講することは、多面性の観察眼を養う効果があります。
    何よりJさんには「お母さんと一緒に勉強した」ことが自慢になっているようです。

    10月29日 お休みです。

    10月30日 早々と定期テスト対策を始めたNさん。
    今回は勉強方法に工夫が見られます。
    繰り返し問題集を解けるようにノートを上手に活用しています。
    勉強方法は教わるものではありません。試行錯誤の末に自分流を体得するものです。

    10月31日 中学校で3者面談が行われています。
    E君はその場でお母さんと先生に叱られてションボリしています。
    田中が代わりになってたくさん褒めました。

    11月01日 Bさんは身の回りのことをきちんとできる子供です。
    入室した時は、自分の靴ばかりか他の子供の靴をきちんとそろえてくれます。
    退室の際は、いすをきちんと机に収め消しゴムのかすを丁寧にゴミ箱に捨てます。

    11月02日 子供が英単語をどう覚えるかに注意しています。
    例えば「cat」を「シー、エー、ティー」と音で覚える子。「cat」のスペルを画像として覚える子。
    「キャット」と音声化しローマ字風に覚える子。
    D君は効率の悪い一番目の暗記法です。

    11月03日 祭日ですが平常授業でした。

    11月04日 C君が号泣しました。
    長さと面積の違いがわからないようです。
    感情が高ぶっている間は、静まるまで見守ることにします。
    落ち着いてから、もう一度ゆっくり説明します。
    または、違う解き方を説明します。それらの繰り返しです。

    11月05日  お休みです。

    11月06日 Pさんはテストの点数も通知票も上出来です。
    しかし、瞬間的な暗記力や反射能力でその結果を出しています。
    基本的な問題や最近解いた問題には対応できるのですが、少々応用力や思考力が必要になると手がつけられません。

    11月07日 B君が体験学習に来ました。
    話を聞く態度よし、言葉遣いよし。
    ノートの取り方も身についています。
    何より集中力に秀でています。
    特有のペースを持っている子なので、上手に合わせれば確実に伸びていくことでしょう。

    11月08日 私立高校を選択するときに、大学の付属であるかそうでないかは、大きな選択の要素だと思います。
    しかし見方を変えると、付属ではない高校にはそのセールスポイントが無いわけですから、学力をあげるシステムが確立している学校もあります。

    11月09日 「自己責任」という言葉が徘徊しています。
    個人主義の発展形式だと聞こえはよいです。
    しかし、現実には「勝手にしてください~」「人は人です、自分には関係ありません~」など人間関係の希薄や利己主義の助長を表していると思います。
    「家庭の責任で」というのも同義かもしれません。

    11月10日 T君のお母さんの堪忍袋をが切れたようです。
    「うちの子の考え方は甘すぎると思います。
    このままでは厳しい世間では生きていけません。
    思い切ってどん底におとしめ、惨めな思いをした方がいいかもしれません。」
    田中は「しかしですね。
    目が覚め、はい上がれるような力がある確証はありません。」

    11月11日 田中は小学生時代のクラス会へ行ってきました。
    そろそろ「今時の子供はこうだからだめだ~」と非難的になる年回りなのでしょうか。
    しかし、今の子供も昔の子供も本質は変わらないと考えています。
    純粋で無邪気で向学心に満ちています。
    それらを生かすも殺すも大人の手腕です。

    11月12日 お休みです。

    11月13日 K君は消極的な性格です。
    心配が先立ち行動に移れません。
    まずは、「失敗しても大丈夫だよ」
    「間違っても何ともないよ」
    ということを伝えることから始めています。

    11月14日 S君の勉強は計画始めありきで、融通性がありません。
    漢字を10回ずつ練習すると決めると、習得の度合いに関わらず10回練習します。
    対照的に、B君は理解できたか確認しながら練習回数を変えています。

    11月15日 卒塾生のDさんが近況報告に訪れてくれました。
    ヘルパーの資格のため介護実習に行ってきました。
    人の役に立ちたいとこの進路を選びましたが、現実と直面して悩むところがあるようです。

    11月16日 しつけの際に「叱る」だけでは片手落ちだと思います。
    同時にバランスよく「励ます」「褒める」ことも重要です。
    子供の欠点を見つけることはたやすいのですが、ほんとうは隠れた長所を見いだすことにこそ留意するべきだと考えています。

    11月17日 入塾の際に親御さんから「この子はおとなしくて控えめな子です。」とF君の性格を伺いました。
    しかし最近しゃべり始めたF君。
    様々なことを聞いてもらいたい様子です。
    何かが内側で変わり始めているようです。

    11月18日 高校受験生の会場模擬テストの結果が出ました。
    R君は数学が100点でした。
    見事でした。
    なかなか満点は取れません。
    Mさんの国語も素晴らしい結果です。
    E君は高いレベルで安定してきました。

    11月19日 お休みです。

    11月20日 受験での面接を非常に気にしているのはC君です。
    しかし面接の失敗で合格が取り消しになった例を田中は知りません。
    きちんとした服装で、きちんとした立ち回りをする儀式のようなものです。
    緊張しすぎてのしどろもどろな返答も、その子の真面目さを表すことになります。

    11月21日 図形が苦手な子供の中には、「直線が直線に見えない」
    「直線が交わって面や立体に見えない」子供がいます。
    子供に言わせると「線がごちゃごちゃして何が何だか分からない」と言います。
    そのような子は、英語の「a」「d」の区別など苦手です。

    11月22日 コツコツ努力していくにつれ、一種の「開き直り」の表情を見せることがあります。
    今のLさんがそうです。
    テストの順位や点数に神経質になることなく、学習している充実感にあふれています。

    11月23日 祭日ですが、期末テスト前の補習をしました。
    帰り際にRさんが「田中先生、勤労感謝で祭日なのに、塾で教えてくれてありがとうございます。
    でも先生っていつ仕事をしているんですか?」と。
    田中は「教えることが仕事なんだよ。」
    「へぇ~知りませんでした。」
    なるほど子供たちにとって、田中の仕事は空気みたいなもののようです。

    11月24日 田中先生を手伝うCより。
    「就職活動をするにあたって、学校では一般常識の対策をしてくれます。
    一般常識の中には、小、中、高で習った算数・数学がでてきます。
    今日、私は算数を学んできました。
    小学4年生くらいで習った、植木算、鶴亀算や濃度の問題。
    私は田中塾へ来させてもらっているおかげで、今日の問題を解くことができました。
    高校生で文系に進んだ人たちにとっては、数学に触れることがなかったようで、思ったよりもできない人が多いです。
    皆さんも、今やっていることは後々役に立つことが多いと思うので、忘れないようにしっかり身につけておきましょう」

    11月25日 冬期講習の案内を同封しました。
    小学生は、2学期に身につけた学習習慣を持続してもらいます。
    年末年始に生活が乱れますので、学習の姿勢を維持する必要を感じています。
    中学1,2年生は、苦手な単元を復習しながら、予習に時間を割きたいと思います。
    特筆すべきは、現在県立の高校受験は推薦入試に50%の定員が割り当てられています。そこでは中1、中2の通知票の評価が大きく影響を与えます。
    高校受験生は、受験科目、小論文、作文の総復習です。